
昨年の10月に空飛ぶ自動車の最新試作機「エアロモービル3.0」を公開していたスロバキアのエアロモービル社は、この空飛ぶ自動車を2017年に売り出す計画を明らかにした。
「エアロモービル3.0」は重量わずか400キロで、折りたたんだ翼を広げると全幅は8メートル。わずか数秒で自動車から航空機に姿を変えることが可能である。

燃料はガソリンを使用し、車と航空機用の現存するインフラを使用でき、翼は折りたたんで車のように駐車できる。ただし全長は6メートル近くある。
座席はパイロット1人と乗客1人の2人乗り。機体後部にプロペラが付いている。道路走行時の最高時速は約160キロ、飛行速度は時速約200キロ以上。ガソリンがなくなるまでに飛行できる距離は700キロになる。

機体は鉄鋼の骨組みをカーボンで覆い、オーストリアのBRP社の航空機用4ストロークエンジン「ロータックス912」を搭載する。

過去30年に渡り研究を重ね、エアロモービル1.0、2.0、2.5、そして3.0と改良を重ねてきた。ただし、実際に空を飛んだのは2013年の「エアロモービル 2.5」が初めてである。

販売価格はまだ未定だが、スポーツ車と小型機の中間のような位置付けで、数十万ユーロを見込んでいるという。

渋滞する道路を避けて空を飛べるというアイデアは大きな注目たが、最大のハードルとなるのは滑走路の問題である。この空飛ぶ車は離陸に200メートルの距離が必要だが、都市部でそれを確保するのは簡単ではない。高速道路などから自由に飛べるならいいのだが。

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